2007年07月09日
丸カンを綺麗に閉じよう!
職業柄、つい、手に取って見て見ました。
ところが

あまりの雑なつくりに、びっくり。ピン曲げの輪はそろってないし、丸カンもちゃんと閉じてないものがたくさん・・・。デザインは今風で、それなりのお値段をつけているのに・・・ひどい。
思わず、常時持っている工具で直してあげようかと思いたくなりました。
昨年の夏に販売したこのキットは大量の丸カンでつくる作品でした。
丸カンの開閉は難しくはないのですが、ほんの僅か、隙間が開いている状態で進めてしまう方も少なくはありません。
接続した金具が抜けなければいいのですが、
上級ビーダーを目指して、つなぎ目がわからないくらいの綺麗な閉じも練習してみましょう。
丸カンの開閉をする時に指にはめて使う道具もありますが、私が初心者のみなさんを教えるときには平ペンチと丸ペンチを使って頂きます。
ペンチを2本使うことで、金属とペンチの感覚をよりシビアに体感してもらえますし、この感覚は、ピン曲げやワイヤーワークにもとても役立つと思うからです。
本当は、平ペンチ2本でやるのが一番力が入りやすいのですが、平ペンチ2本持っている方よりも、平ペンチ、丸ペンチを1本づつ持っている方の方が多いと思いますので、そこで、今日は平ペンチと丸ペンチを使っての開閉のポイントです。
まず、2本のペンチを1本づつ持ち、時計の12時の位置に切れ目、そして3時と9時の位置を真横からもちます。
後で、片側だけ手を放し、接続パーツを挿入したりする時に備え、利き手に丸ペンチを持つようにすることをお勧めしています。

この時、肘をあげて、ペンチも真横になるようにしましょう。下図のように、ハの時になったり、逆にVの字になってもいけません。

この状態で、平ペンチか丸ペンチの一方を手前、片方を奥に回すようにして丸カンを開きます。開き終わったら、この時のペンチ位置や手首の角度などよく覚えておいてください。
間違っても、ペンチを図の右左に引っ張って開かないでくださいね。丸カンの丸い形がくずれてしまいます。

真上からみたところ


開いた時、切り口は一直線上にあるのが理想。ペンチの位置はほとんど変わらない。
よくありがちなのが、開こうとして、ペンチをまわさないで、そのまま手前と奥に引いたり押したりすることです。
やわらかい丸カンならば、それでも開きますが、硬い丸カンになると、大変な力が必要になります。無理な力をかけることは、金属にも負担がかかることになります。
少ない力で、すっと金属を変形させる時が、金属にとっても一番負担が少ない状態です。
また、ここで綺麗に、自然に開くことで、閉じる時にも楽に切れ目をあわせることができます。無理に開いたものは、同等の力をかけないと元に戻りません。
丸カンが綺麗に開いたらここで、丸カンに接続するパーツを挿入します。
この時、手を離す必要がある場合は、できるだけ片手だけで行います。平ペンチの方が安定性がいいので、平ペンチははなさず、同じ場所を持ったまま、丸ペンチをはなして、その手で作業を行います。
丸カンを綺麗に閉じられない原因のほとんどが、ペンチの持つ場所です。
開くときは時計の3時と9時とわかりやすいのですが、開いた丸カンは、3時の9時の位置の見当が狂う場合が多く、多くの人はより切れ目に近いほうを持ってしまうため、余計な力が必要になり、うまくコントロールできません。
パーツを挿入したら、ふたたび丸ペンチを持ち、離さずに持っていた、平ペンチの位置から真横を持ちます。
開き終わった時とまったく同じ状態にしましょう。
肘をしっかり上げて、ペンチは再び真横に。そして自然に持てば、手首は少し手前と奥に傾いている状態になります。
今度はさきほどと逆に、ペンチを回します。
決して切れ目を合わそうと引いたり押したりせずに、ペンチをゆっくり回転させて見てください。
そして、切れ目をしっかり見ていましょう。自然に合わさってきます。

それでも、閉じた後に隙間が少しできてしまった場合。
下図のように、左右から押しても、綺麗にはとじません。
金属は戻ろうとする力が働きますから、このように左右から押してピッタリあわせるのは大変無理があります。

このときは、
ペンチを3時と9時の位置で持ち直し、
本当に小刻みに(動いているとかろうじてわかるくらい)ペンチを回すようにゆすりながら押していきます。

停まっている金属を動かすより、力を加えられている状態で動かされると金属は、より動きやすくなります。
このようにすると、丸カンのわずかな隙間もピッタリとあわせることができます。
ただし、あまりやりすぎると金属疲労がおきますので、
必要最小限で抑えてくださいね。
Cカンも考え方は一緒です。
練習をするときは、少し大きくて硬めの丸カンをつかうと、正しい位置でペンチがつかめているか、力のかける方向が間違っていないかが実感できます。
正しい位置で正しい力をかけると硬いものでも、少ない力でコントロールできます。
ここでご紹介したのは、私の経験上でよいと思う丸カンの開閉方法ですので、うまく開閉できない方はお試しください。他の方法でも、よい方法があればどんどん試してください。
基本的にビーズワークは、この方法じゃなきゃダメ!というのはないと思います。「綺麗に、効率よく、丈夫に」仕上げることができれば、どんな方法でもよいと思います。
楽しく、スキルアップしていきましょう。
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この記事へのコメント
私も普通にお店で売られているビーズアクセを見て、『ありえん!』って思ったことが多々あります。(;→д←) 何かショックでした。 でも、これも教室に通ってキレイなぴん曲げを学んだからこそ、分かることなんだなぁと思いましたよ!ありがとうございます♪
以前、購入した『空と象のネックレス』を仕上げて、初めて身に付けて出かけたのですが、ピン曲げが難しくスカスカだったので、ふと胸元を見るとネックレスが途中でちぎれていて、キョウザメして必死で探して、作り直した記憶があります。今回の丸カンのお話参考になりました(。→∀←。)
以前、購入した『空と象のネックレス』を仕上げて、初めて身に付けて出かけたのですが、ピン曲げが難しくスカスカだったので、ふと胸元を見るとネックレスが途中でちぎれていて、キョウザメして必死で探して、作り直した記憶があります。今回の丸カンのお話参考になりました(。→∀←。)
Posted by げんこ at 2007年07月12日 21:57
>げんこさん
私ももし、ビーズをしていなかったら、わからなかったかもしれませんね。
『空と像・・・』のピン曲げは、貝が割れそうで怖いですよね。
他の人にあげたり、見られるものは、できるだけ完璧に仕上げたいですよね。たかが丸カン、されど丸カンです!
参考になって嬉しいです。ありがとうございます。
私ももし、ビーズをしていなかったら、わからなかったかもしれませんね。
『空と像・・・』のピン曲げは、貝が割れそうで怖いですよね。
他の人にあげたり、見られるものは、できるだけ完璧に仕上げたいですよね。たかが丸カン、されど丸カンです!
参考になって嬉しいです。ありがとうございます。
Posted by yamada at 2007年07月13日 08:45
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